参加募集時チラシ内容
あなたも「オリンピック候補会場」の放射線を測りませんか
3月30日、都内の文京シビックに都内6区、神奈川2市から市民14人が集まり、「オリンピック候補会場の放射線を測る会」が発足しました。この「測定会」は、2020年に東京都が招致しようとしているオリンピック、パラリンピックの30以上の予定競技場について、放射線量を市民の手で測り、そのデータをIOCやNOCを通じて、またメディアや市民の国際的ネットワークを通じて、世界中から来ることになる青少年が多い選手たちや観客たちに競技場の線量がどの程度かを知らせることが目的です。福島原発の爆発以来、東京もまた確実に放射能汚染地域となっており、とくに競技場などが集中する東部では各地でホットスポットの存在も確認されています。東京や近隣県に住む私たちが、その事実と客観的な判断材料となる放射能の数値(被ばくの程度)を世界の人びとに知らせることは、私たちの道義的な責任だと考えています。 また同時に、首都圏の汚染を「ないもの」として招致活動がすすめられ、都内の汚染地域に対する都の対策がなおざりにされている状況を、この測定を通じて打開したいとも考えています。 「測定会」の活動は、次のように進めることになりました。
1、「測定会」の仕組み(チームごとの編成を基本に、そのネットワークとする)
- チームごとに測定会場を分担する(測定会場数は、チームの都合や能力によって増減する)。
- このアクションをメディアやネットで知らせ、新しい参加者で新たなチームを増やしていく。
- おおむね5~6人のメンバーで1チームとする(測定器を持つ人2~3人、測定数値を記録する人2人程度、その他、測定会場との交渉や応援団などの随行者――メンバー数は多くていい)。
- メンバー(希望者)はMLも用いて活動や日程の報告、調整などに役立てる。
- 必要な役割の分担者と、チームごとに決める連絡担当者が相談して事務局の機能を果たす。
2、測定と記録の方法
- 測定は、地表面や観客席の表面などから5cmと1mの距離で行う(記録用紙を参照)。
- 数値は、複数回(たとえば3回)の生数値と平均値を記載する(生数値は写真も活用)。
- 1施設で10ポイント程度を測る。
- 各ポイントを複数の測定器で測り、その機種も記載する。
- 測定ポイントの土質(赤土、芝生、コンクリート、プラスチックなど)や天候、時刻も記録する。
- 可能な場合は、1施設で1カ所程度の土壌(350cc以上)を採取し、その数値も記録する。
- 測定活動の期間は4月~5月中旬をめどとする。
3、公表の時期と方法
- IOCの調査報告書がまとまるのは7月とされているため、5月末までにデータを整理し、英語(できれば仏語にも)に翻訳してIOCおよび各国のNOCに送付する。
- IOC、NOCへの送付と同時に、記者会見やネットで測定結果を公表する。
- 「測定会」の活動自体は随時、内外のメディアや市民のネットワークに公表する。
「測定会」の目的に賛同される方なら、どなたでも参加は自由です。測定器をお持ちでなくても市や区が貸し出すものがあり、また直接の測定以外にもいろんな役割があります。測定の場所や日時はチームで相談して選ぶことができます。あなたも「オリンピック候補会場」を測りませんか。
オリンピック候補会場の放射線を測る会(裏面もご覧下さい)
◇オリンピック候補会場の放射線を測る会の参加者(4月3日現在)呼びかけ人14名
<こんな動きも!>
2013年3月4日付で、臨床医の木村知さんとジャーナリストで翻訳家の竹野内真理さんが、医者や弁護士、文化人など各分野の26人・団体の賛同者とともに、「IOCへの書簡」を出しています。この書簡は、福島原発の事故は「収束」していないこと、広範な被ばくが続いており、深刻な健康被害も生じていること、東京都の対応には問題があり、オリンピックを招致するような環境にないことなどが記され、開催地選定における参考としてもらいたいし、どのように考えるか回答してほしいと結ばれています。[Save Kids Japan のブログ参照]
オリンピック候補会場の実地測定は、この危惧を数値で裏付けることになる可能性があります。
その意味では、「IOCへの書簡」と私たちの「測定会」は、補完する関係になるでしょう。
測定結果のPDFについて
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